1ポイントの価値を最大化できるものはマイルが一番であることは分かったけど、そもそもマイルとは何なんでしょうか?
飛行機にもそんなに乗らないし、自分には全然なじみがないし、貯めても使い道がないのでは?と心配な方も多いと思います。
そこで、「マイルの基本的な仕組みってどうなってるの?」「そんなに必死になって貯めてどうなるの?」といった疑問を1つ1つ解決して、目的と自信を持ってマイルを貯めることができるようにしていきましょう!
▽ANAマイルの貯め方・使い方・交換方法など、知識の総集編についてはコチラの記事をご覧くださいませ☆
ANAマイルの貯め方・使い方・交換方法のまとめ
マイルの貯め方・使い方・交換方法まとめ!『まず何から?』『どうすればいいの?』の疑問はこの1記事で一挙解決!
マイルとは何なのか?

『マイルとは何か』
この問いに一言で回答するならば、ANAやJALといった航空会社が、自社を使ってくれるお客様に提供するポイントという答えになります。
身近な例でいうと、マツモトキヨシなどのドラッグストアで買い物すると付いてくるポイントのようなものと同じです。
お店側から見ると、自社を利用してくれる方に利用実績に応じたポイントを付与することで、次回も利用してもらいやすくなります。
お客側から見ると、貯まったポイントを次回お買い物時に割引などに使うことができます。
この、お店とお客さん両方にとってメリットがあるお得意様ポイントの飛行機版がマイルです。
マイルの醍醐味は特典航空券への交換

お店のポイントカードでは、貯まったら500円割引や粗品をプレゼントなど、ごくごく小さなモノにしか交換ができませんが、マイルは特典航空券という非常に大きなモノへの交換が可能であり、これこそがマイルの醍醐味であると言えます。
マイル特典航空券は、国内線だけでなく、国際線の航空券にも交換可能です。
もっと言うと、国際線特典航空券ではエコノミークラスだけではなく、ビジネスクラス、ひいてはファーストクラスの特典航空券だって狙うことができます。
ANAファーストクラス搭乗券
ANAファーストクラスで行くNY♡マイル特典航空券で叶えた夢の13時間のすべて(成田→ニューヨークJFK:B777-300ER)
ANAビジネススタッガードシートの全体
ANAビジネスクラス搭乗記|スタッガード配列+フルフラットシートの個室感と快適性・寝心地は最高(ニューヨーク(JFK)→羽田:B777-300ER)
このような点から、マイルというのは非常に夢のあるポイントということができるんです。
マイレージとは何なのか?
『マイル』を検索すると一緒になってついてくる『マイレージ』という単語。
マイルとマイレージは同じものと考えがちですが、厳密には意味が違うんです。
マイルを貯める者の基礎知識として、この機会にぜひ覚えておきましょう。
マイルは「ポイント」そのもの

マイルとは、各航空会社が利用者に対して付与してくれるポイントそのもの。
例『マイルを貯める』
航空会社ごとに貯まるマイルは異なりますから、これは、お店のポイントカードとおんなじですね。
原則的に、ANAで貯めたマイルはANAで、JALで貯めたマイルはJALでしか利用できません。
マイレージは「ポイントプログラム」

マイレージとは、各航空会社が提供している、ポイントプログラムやポイントシステムのことを表しています。マイレージプログラムともいいますね。
例:『マイレージに入る』
ANAであれば、ANAマイレージクラブ(略称:AMC)が、JALであればJALマイレージバンク(略称:JMB)がマイレージに相当します。
マイレージごとに貯まるマイルは違いますので、
マイル = ポイント
マイレージ = ポイントプログラム
と覚えればいいですね。
間違えたところで何も問題はないのですが、知っていると知らないとでは玄人感が違うと思います。笑
マイルの計算方法

例えばお店で付くポイントは、『お会計200円ごとに1ポイント』といった計算が多いですが、航空会社のマイルはどのように付与されるのかを知りましょう。
マイルの換算
具体的な航空マイルの説明に入る前に、単位としてのマイル(mile)を知ってマイルの意味を確認しておきましょう。
そもそも『マイル』というのは、ヤード・ポンド法における長さの単位です。
通常は、主に陸上の長さの計測に用いられ、 1 国際マイル = 1760 ヤード ≒1600 メートルを指しますが、航空・航海の場合は1国際海里=1852メートルが用いられています。
Wikipediaより引用・一部改編
マイルの仕組み~マイルは飛行距離に応じて付与される~
単位としてのマイルがわかったところで、具体的にマイルがどうやって付与されるのか、マイルの仕組みを見ていきましょう。
マイルは、基本的には飛行距離に応じて付与されます。航空の場合は1,852メートルの飛行距離で1マイルが付与される計算になります。
国内の定期運行路線における区間運航距離については国土交通省に統計資料がありますので、こちらを参照します。
この中から一番利用頻度が高い路線であろう東京(羽田)-大阪(伊丹)間の区間運航距離を見てみると、514キロとなっています。
航空の1マイルは1,852メートル(1.852キロメートル)ですので、東京(羽田)-大阪(伊丹)間の搭乗で付与されるマイルは 514キロ/1.852キロメートル/マイル≒278マイル となります。
いちいちこんな計算をしないといけないの?と思うかもしれませんが、実はそんな必要はありません。

これは以前のANAの時刻表の一部を切り取ってきたものですが、東京-大阪(伊丹)間が280マイルと標記されていますので、手計算と大体一致しています。
このように、時刻表などには搭乗区間(路線)に応じた基本マイル数が掲載されています2ので、参考とすることができます。
また、航空会社のサイト(ANAであれば、ANAフライトマイル・プレミポイントシュミレーション)からも確認することができます。

△搭乗日・区間・利用カード種別・運賃を選択。

△搭乗区間ごとのフライトマイルが一発で検索できます。
マイレージプログラムへの登録が必要

ここまでマイルとマイレージの違い、そしてマイルの計算方法や付与のされ方などについて確認してきました。
基本的には飛行機に搭乗して、実際に飛行した距離に応じてマイルが付与されるのですが、ただ単純に搭乗すれば貯まるのかといえばそうではありません。
各航空会社が提供している、ポイントプログラムである、マイレージプログラムに登録が必要です。
話をしやすくするため、以下ANAのANAマイレージクラブ(AMC)を例にまとめます。
公式サイトからANAマイレージクラブへ登録

ANAマイレージクラブ入会ページから簡単に会員登録することができます。
登録にあたって、入会金や年会費は無料で一切かかりません。
登録すると10桁のお客様番号が割り当てられ、これをもとにマイルが付与されていきます。
会員登録後は『ANAマイレージクラブカード(クレジット機能なし)』が郵送されてきます。
ANA提携クレジットカード作成時に登録

ANAが提携しているクレジットカード(以下、ANAカードとする)の作成時に自動的に登録されます。
ANAカードはANAマイレージクラブカードを兼ねており、このようにANAカードの左下の方にお客様番号が表示されています。
基本的には1枚のANAカードに1つのお客様番号が割り当てられますので、複数枚のANAカードを保有している方は複数のお客様番号を保有していることになります。
一人で複数のANAお客様番号を保有している場合、それぞれの番号ごとにマイルが管理されていきますが、ANAお客様番号にはメイン・サブの関係がありますので、問題なく管理可能です。
▽ANAカードのメイン・サブとその切り替えについてはこちらの記事で解説しています☆
ANAメインカードの変更
ANAメインカードって何!?変更の手順を図解します!
ANA提携クレジットカード作成時にANAマイレージクラブに登録した場合は、作成したクレジットカードごとに年会費がかかることになります。
マイルを貯める方法

マイルとマイレージの違いから始まり、マイル付与の方法とマイレージの登録までわかったところで、今度は具体的にマイルを貯める方法について確認してみましょう。
- 飛行機に搭乗してフライトマイルを貯める
- クレジットカードの決済ポイントをマイルに交換する
- ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換する
マイルを貯める主な方法を3つ書き出してみました。
まず、①番についてはザ・王道ともいえる方法。
しかしながら、『飛行機にたくさん乗っていたら自動的に貯まっていた』という形で増えていくマイルですので、貯めようと思って貯まる方法ではありません。
例えば1万マイルを貯めようと思ったとき、東京(羽田)-大阪(伊丹)間であれば1往復で560マイルですから、約18往復分となります。
週に1回の大阪出張と考えても約5ヵ月を要することになってしまいます。
②番についても王道的な方法です。いわゆる『還元率の高いクレジットカード』を使い、集中的に決済することで大量のクレジットカード決済ポイントを貯めて、それをマイルへと交換します。
しかしながら、仮に1%のマイル還元率のクレジットカードがあったとして、100万円の決済2でやっと1万マイル分のポイントしか獲得できません。
①番に比べればマシではありますが、それでも微々たるマイルに変わりはありません。
▽1枚のクレジットカードをどれだけ使い倒しても全然マイルは貯まらない…という現実を以下の記事でご確認いただけます。
ANAカードだけではマイルが貯まらない
まだANAカード『だけ』でマイルを貯めますか?クレジットカードのみでは旅行すら実は怪しいという悲しい現実をお見せします
③番はこれまでの王道的方法に代わるマイルの貯め方です。
飛行機にたくさん搭乗するのにも限界がありますし、クレジットカードのポイントを貯めようと思ってもそこには収入のカベが高く立ちはだかります。
その障壁に穴を開けるのが、ポイントサイトで貯めたポイントをマイルに交換する方法です。
ポイントサイトからソラチカカードを使ってanaマイルへ移行
具体的にはポイントサイトで貯めたポイントを、ソラチカカードというクレジットカードを通してマイルへと変換します。
▽ソラチカカードについてはこちらの記事で徹底的に詳しく解説しています☆
ソラチカカード
ソラチカカードを持っていないあなたが逃す年間216,000もの大量ANAマイル|まだ知らずに損し続けるの?
この方法であれば、毎月18,000マイル、1年間で216,000マイルという驚異的なマイルを貯め続けることができます。
【JQルート】
この方法であれば、毎月21,000マイル、1年間で252,000マイルという驚異的なマイルを貯め続けることができます。
このブログでは、そのための様々な情報をまとめていきますので、ぜひ他の記事もご参照ください。
みんなのマイルはどのくらい?

みんなはどれだけマイルを持ってるの?
マイルの貯め方の一端を紹介したところで気になってくるのが、『ところで他の人はどれだけマイルを持っているの?』というところではないでしょうか。
結構古い情報ですが、日経トレンディのアンケート調査結果がありますので紹介いたします。
平均保有マイル数は3.2万マイル
日経トレンディのアンケート調査結果によると、40代~50代の平均保有マイル数は3.2万マイルとのことです。
例えば月に1度は飛行機を使った出張があり、1回の平均獲得マイルが600マイルとして600マイル×12ヵ月=7,200マイル。
家計支出のうち、100万円程度を1%のマイル還元率のクレジットカードで決済したとして10,000マイル。
合計で17,200マイルです。
そして、このマイル数では魅力的なマイル特典には交換できませんから、繰越をしているとして、2年で34,400マイルです。
「5000マイル未満」が24.3%、「5000~2万マイル未満」が30.2%と、5割が「2万マイル未満」という結果になった【図2】。平均保有マイル数は30,713マイルだ。「10万マイル」以上ためている人は約1割で、40代、50代でやや高い傾向が見られた。
40代、50代の平均保有マイル数は3.2万マイル~クレジットカード/ポイント・マイル調査(後編)
記事本文中ではこのようにまとまっています。
本項で、月1回出張の平均的家庭のモデルを作ってみましたが、良く一致しているのではないでしょうか。
つまり、フツー(普通)の生活でフツー(普通)方法をとっている人は、大した額のマイルを保有していないんです。
マイルを貯める意味とは

冒頭でも記載しましたが、マイルの醍醐味は特典航空券への交換にあると言えます。そのためにみんなマイルを貯めているといっても過言ではありません。
お店のポイントカードが貯まった♪と喜んでいる場合ではありませんよ?
普通に購入したら数万円、モノによっては数十・数百万円する航空券が手に入るんです。こんなに夢のあるポイントプログラムがあるでしょうか。
効果的なマイルの貯め方を知る

しかしながら、特典航空券交換に必要なマイルを貯めるには、フツー(普通)の方法では太刀打ちできません。
例えばハワイへビジネスクラスで行きたいと考えているとします。
ANAの必要マイルチャートを確認すると、渡航シーズンにもよりますが、1人65,000マイル程度が必要です。
リゾートに1人で行くわけはないでしょうから、夫婦2人なら130,000マイルが必要になることになります。
さきほどのモデルで計算すると、1年で1.7万マイル貯まるとして、7.6年(!)ちょっと気が遠くなる年数です。
その一方で、マイルには、1年で30万マイルを超えるマイルを継続的に獲得できる効果的な貯め方も存在。
これは平日サラリーマンをしている方でも、主婦(夫)の方でも、問題なく実践できる方法です。
30万ANAマイルの貯め方
知ってる?年間30万を超えるANAマイルの貯め方|始めた人だけが得をする陸マイラーのシステムを公開します
私は実際に大量のANAマイルを貯め、ANAビジネスクラスを使ったハワイ旅行を実現させることができました。
普通なら絶対に買うことのないであろう、1人あたり40万円オーバーの航空券を、ほぼ無料で手に入れることができたんです。
▽マイル特典航空券で実現したハワイ旅行記はこちら☆
2016ハワイまとめ
『知っている人だけが得をする』こんな世界が広がっています。
マイルにも有効期限があります

『マイルの仕組みも理解できたし、貯めたらいいコトがあることもわかった。
けど、1万マイルだって貯めるの大変なのに、1年で20万マイルなんて怪しすぎる。
どうせ時間もたっぷりあるんだし、クレジットカードで地道に7年貯めるわ』
…ちょっと待ってください!マイルの基本を語るうえで重要なことをお伝えし忘れていました!
マイルは永久に貯まり続けるわけではありません。お店のポイントカードもそうであるように、航空マイルだって有効期限があるんですよ?
ANAマイルは有効期限が「3年」しかない

ANAマイルについて解説すると、有効期限は3年です。正確には、マイル積算月から3年後の月末が期限となります。
より具体的にしてみましょう。
2025年1月5日に東京(羽田)-大阪(伊丹)間のANA便に搭乗し、280マイルを獲得したとします。
その280マイルは、マイル取得月から3年後の月末、2028年1月31日に有効期限を迎えます。
有効期限が切れたマイルは当然失効してしまいますので、ムダにしてしまうことになるんです。
マイルは効率的に貯めて効率的に使う
時間をかけて貯めこむことができないのであれば、マイルは短期間で効率的に貯めなければ有効に活用することはできません。
その方法は、調べればいくらでも出てきますが、広く知れ渡っているわけではありません。
今あなたはいくらのマイルを持っていて、有効期限はいつまでですか?
これから取り組めば、現在の保有マイルに加えることで、これまでムダにしてきた分を差し引いてもおつりが来るくらい、効果的に使うことができるかもしれません。
まとめ

- マイル=ポイント,マイレージ=ポイントプログラム
- マイルは約1.8キロメートルの飛行距離で1マイルと計算
- マイルを貯めるにはマイレージへの登録が必須
- マイルを貯めるには飛行機利用、クレジットカード決済、ポイントサイト活用の3つがあり、3番目だけが唯一限界を超える方法
- マイルの醍醐味は特典航空券への交換
マイルって本当に夢のあるポイントです。ただし、特典航空券に交換するには、効率的な方法を知って、短期間で大量に貯めることが必要。
難しいことはなーんにもありません。誰でも実践できる方法を知って、一緒にマイルの魅力を感じてみませんか?
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